第二回海外調査事業で視察したフィンランドとイギリスの視察報告書のダイジェスト版
最初に、私たちのユニットの歴史を簡単にご紹介し、その後、現在の活動内容、最後に特に官庁間協力の形態についてお話しします。どの段階でも、何か不明な点や私たちの意図が分かりづらい点、または詳しく知りたいことがありましたら、遠慮なくお尋ねください。そのほうが私たちとしても助かります。 ここはヘルシンキの児童・青年法心理学ユニットです。名称にはBarnahus という語は含まれていませんが、活動内容としてはBarnahus モデルに基づいています。それでは、当ユニットの設立の経緯を簡単にご説明します。
本報告書は、フィンランド共和国ヘルシンキ市への視察を通じて得られた、同国の「Barnahusモデル」(子どもの家・バルナフスモデル)に基づく施設について、調査結果をまとめたものである。この視察は、わが国における、主に性暴力被害を受けた子どもの保護、および関連する司法制度の改善に向けた具体的な示唆を得ることを目的に実施された。 Barnahus モデルは、暴力被害を受けた子どもへの司法面接(出来事の聴き取り)から、医学的診察、心理社会的支援までを、子どもを中心とした環境下で、ワンストップで提供する多機関連携拠点である。本報告書では、特にヘルシンキ大学病院に設置された「Barnahus ヘルシンキ・ユニット」を対象とし、その組織構造、具体的な運営プロセス、そして成功の鍵となる多機関連携の実態について詳述する。
公益社団法人全国被害者支援ネットワーク(NNVS)では、日本財団の助成を受けた海外調査事業として、欧州の先進的な被害者支援の取組みの実態を学ぶ目的で、令和7(2025)年9月14 日から9 月21 日の8 日間に10 名の視察団を派遣した。派遣先はフィンランドのヘルシンキとイギリスのロンドンの2 都市である。同じく日本財団の助成を受けた前回の海外調査事業(イギリスおよびドイツ)(注)以来9 年ぶりの視察であるが、この間のイギリスとEUの犯罪被害者支援活動の新たな展開を現地で見聞できたことは、前回にも増して、実に多くの刺激と学びを得る機会となった。