
フォーラムの内容について今回のテーマは「男児・男性の性暴力被害」とされています。わざわざ「男児 」という表現を入れたのは、特に子供(児童)に対する性暴力被害について、被害の深刻さ、被害者意識の希薄さ、救済の困難さが顕著であり、その対策に被害者支援の担当者は苦慮しているという現状を何とか打開したいという願いからです。

全国被害者支援ネットワーク(以下ネットワークという)の加盟団体である、各地の犯罪被害者支援センターは(計48 団体、以下センターという)、犯罪被害者ご本人、ご家族、ご遺族、ごきょうだい、関係者等(以下犯罪被害者等という)に対し、無料で支援を提供しています。センターが2023 年度に行った支援活動と、センターの組織体制についてご報告します。

私は、犯罪被害者等施策推進会議委員を2021年5月に任命され全国被害者支援ネットワーク(NNVS)の理事として第4 次犯罪被害者等基本計画会議途中から参加しています。現在第4 次(2021〜2026 年)基本計画策定中に早急に検討すべき項目があると自由民主党PT より検討内容が施策推進会議に提言されました。会長である岸田総理大臣からは1年をめどに検討するよう発表が2023 年6月6日にあり同年9月より8 回の推進会議を行ってきました。1,犯罪被害者給付制度の抜本的強化に関する検討2,犯罪被害者等支援弁護士制度の創設3,国における司令塔機能の強化4,地方における途切れない支援の提供体制の強化5,犯罪被害者等のための制度の拡充以上の5 項目が提言され、私は「地方における途切れない支援の提供体制の強化」の構成委員として参加し、全国被害者支援ネットワーク理事、支援員、犯罪被害者の立場として発言をしました。

きょうは、いろいろな犯罪被害でも、子どもさんが被害を受けるということはあるわけですが、学校との連携がなかなか難しいところがあるので、そこについて話をしていこうと思います。 犯罪被害は児童・生徒の人生に大きな影響を与えます。また、被害当事者である児童・生徒、被害者家族は周囲から孤立しやすい傾向があります。児童・生徒や取り巻く各機関が、どのように支援し連携していくことができるかということを話していこうと思います。

私は、この後、少しお話をさせていただきますけれども、精神科医として、それから、児童青年期の精神科医として、日ごろ臨床に携わっております。その臨床の場で、犯罪被害に遭われたお子さんや、そのご家族と出会うことも多々あります。そういった方々から様々なことをお教えいただいておりまして、本日は、そういったことも含めて皆さん方と共有させていただきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。