第二回海外調査事業で視察したフィンランドとイギリスの視察報告書のダイジェスト版
フィンランドの人口は約570 万人で、全国に5 つの大学病院があります。ここヘルシンキ大学病院は、その中で最大規模です。当院の特定責任医療圏(特別医療地域)の人口は約220万人です。Seri サポートセンターは、まさにこの地域のニーズに応じて活動しています。 いくつかの運営データを示します。当病院は非常に大規模であり、国内の分娩総数が15,530件でそのうちの約8,000 件が当病院です。約1,200 名の職員が勤務しています。
本報告書は、フィンランドにおける性暴力被害者支援の先駆的モデルである「Seri サポートセンター」(性暴力被害者支援センター)への視察から得られた知見をまとめたものである。Seri サポートセンターが実践する、医療、法医学、心理社会支援を病院内で統合したワンストップ・サービスモデルは、国際的にも高く評価されている。本視察は、わが国にとって、性暴力被害者支援体制の強化に向けた具体的な示唆を得ることを目的に実施した。
公益社団法人全国被害者支援ネットワーク(NNVS)では、日本財団の助成を受けた海外調査事業として、欧州の先進的な被害者支援の取組みの実態を学ぶ目的で、令和7(2025)年9月14 日から9 月21 日の8 日間に10 名の視察団を派遣した。派遣先はフィンランドのヘルシンキとイギリスのロンドンの2 都市である。同じく日本財団の助成を受けた前回の海外調査事業(イギリスおよびドイツ)(注)以来9 年ぶりの視察であるが、この間のイギリスとEUの犯罪被害者支援活動の新たな展開を現地で見聞できたことは、前回にも増して、実に多くの刺激と学びを得る機会となった。