全国被害者支援ネットワークは、欧州における先進的な被害者支援の取組の実態を学ぶため、フィンランドとイギリスで「第二回海外調査事業」を実施しました。10 年前の平成28(2016)年の2 月から3月にかけて実施した一回目の海外調査事業は、欧州における先進的な被害者支援の取り組みの実態を学ぶためイギリスとドイツの関係団体を視察。多くの貴重な情報を得て、冊子として刊行しました(「平成27年度海外調査事業(イギリス・ドイツ)活動報告書」)。その内容は日本の被害者支援のために活用され、被害者支援活動の充実に相当程度寄与したものと推察されます。
第二回海外調査事業で視察したフィンランドとイギリスの視察報告書のダイジェスト版
公益社団法人全国被害者支援ネットワーク(NNVS)では、日本財団の助成を受けた海外調査事業として、欧州の先進的な被害者支援の取組みの実態を学ぶ目的で、令和7(2025)年9月14 日から9 月21 日の8 日間に10 名の視察団を派遣した。派遣先はフィンランドのヘルシンキとイギリスのロンドンの2 都市である。同じく日本財団の助成を受けた前回の海外調査事業(イギリスおよびドイツ)(注)以来9 年ぶりの視察であるが、この間のイギリスとEUの犯罪被害者支援活動の新たな展開を現地で見聞できたことは、前回にも増して、実に多くの刺激と学びを得る機会となった。
我が国における被害者支援は、被害者の声を真摯に受け止めた関係機関の努力により、この数十年で飛躍的な進歩を遂げ、中には我が国特有の支援策も策定されているとの評価もあります。とはいえ、なお必要とされる支援は多いと指摘され、残された課題も少なくありません。そこで、当ネットワークは、第5 期5年計画の中に、その後さらに発展を続けている海外の被害者支援の実態を把握し、我が国における犯罪被害者支援活動の進展に役立てる項目を立てました。